食用牛肉について
牛肉で気になることはやはり狂牛病。狂牛病は元々、羊の肉骨粉(注意!!牛骨粉ではありません!! 結構勉強している医師や薬剤師でも混同している人が多い。牛骨粉は天然カルシウム剤として使用します。)を牛の成長を早くさせるため食べさせる事により、発生したと考えられています。この肉骨粉は羊の脳を含む全身をそのまま粉砕し肉球としたもので、この中のスクレイピー病に罹っていた羊の脳が含まれた肥料(肉骨粉)を食べた牛に発生したのですが、最新の情報によるとヤコブ病の人の死体がこの肥料に混入していたとの説も出てきました。(インドやパキスタンではヒンズー教徒は川に遺体を流す風習があり、また農民は川などから哺乳類の死体や骨を集め、それを肥料原料として売ることで副収入を得てきました。その中にはかなりの量の人の遺体も含まれていたとの報告もあり、この肥料原料は該当する期間にイギリスに大量に輸出されていました。これが混入した。)また、ヨーロッパでは、羊の頭を食べる習慣もあり、ハンバーグなどにも混入していたため多数の人が感染したと考えられています。肉のみを食べる場合は、まず感染することはないと言われています。そのような意味では輸入牛肉も狂牛病の心配は、ほとんどないのですが、アメリカ牛はやわらかい肉が沢山付くよう合成ホルモン剤が使用されています。合成ホルモンは代謝が遅く、肉に残留する可能性が高くなります。以前合成女性ホルモンを与えられた牛を食べた子供に異常が出たことがあります。(1980年代に、北イタリアで4歳の男児の乳房が大きくなったり、体毛が生えたり、3歳の女児に初潮が始まるなどの奇病が発生した。) このころから比べるとホルモン剤は改良されていますが、ヨーロッパでは使用と輸入禁止を続けています。日本でも国内牛には使用禁止なのですが、なぜか輸入は許可されています。
ところで、国内産牛肉も危ないと言う説があります。これは、牛自身に問題があるのではなく、牛を処理する方法が狂牛病を防ぐ観点から見て非常に危険な方法であると言うことです。
つまり日本では牛を殺すのに、ピッシング(脊髄破壊)と言う方法が取られる場合が多く、この方法は、狂牛病の病原体が集積する可能性の高い脊髄などを除去する前にこれを破壊するため、かりに病原体が存在した場合それが脳、脊髄に走る毛細血管の中に入り、体中を汚染してしまうと言うものです。
改善できる所は早く改善してもらいたいものです。