帯状疱疹後神経痛について
温暖化の影響か、今年の梅雨入りは西日本と東日本では大きくズレて居るようです。
梅雨時期は湿度が高くなり、体が重い、膝の痛みや体の痛みがひどくなるなどが起こります。
帯状疱疹が治った後も、痛みが取れない人は、この季節やはり痛みがひどくなるようです。
漢方的な治療と「湿」をとる療法で比較的短期間で改善します。
病院に通っても治らないようでしたら、ぜひご相談下さい。
温暖化の影響か、今年の梅雨入りは西日本と東日本では大きくズレて居るようです。
梅雨時期は湿度が高くなり、体が重い、膝の痛みや体の痛みがひどくなるなどが起こります。
帯状疱疹が治った後も、痛みが取れない人は、この季節やはり痛みがひどくなるようです。
漢方的な治療と「湿」をとる療法で比較的短期間で改善します。
病院に通っても治らないようでしたら、ぜひご相談下さい。
令和3年の5月の連休のお休みは2日(日)から5日(水)までとなります。皆様にご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。
まず最初に、知っておかなければいけないことは「漢方は科学ではない。」という基本事実です。
(日本では、18世紀初頭より漢方の科学化が試みられており、ここでは3000年以上の歴史を持つ古来からの伝統的漢方について述べております。)
漢方は、学問としては「治療学」であり、突き詰めれば「人間学」です。
現代は科学こそすべての学問の中で最も信頼できるとの科学礼賛の風潮が強いのですが、科学は基本的に、現在そこに存在する結果の分析を細かく行い、分析によりわかった事実を応用して、新しい技術を作り出しているのに過ぎないことを忘れてはいけません。
つまり、これは分析されていない事実がある限り、正しい結果を導き出せるとは限らないことも忘れてはいけません。
ある、事実を一方向から見た場合それが正しくとも、別の方向から見ると全く正しくないことが多々あるのです。
実際に、漢方の講師の方々からは「高学歴の理系の人は、漢方の使用方法の上達が非常に遅い。」との話をよく聞きます。
漢方を科学することは大いに賛成ですが、漢方の治療法について現代レベルの科学を持ち込むと大きな過ちを犯します。
漢方を創った張仲景や李東垣などの大家の先人たちは、科学のことなど念頭には置いていません。
あくまで治療法として開発したのです。
ゆえに科学的な思考回路では作られていませんし、使用法もそのようにできているのです。漢方を考える時は、思考回路を漢方語に切り替えなくてはなりません。
漢方は漢方語で考え使用しなければ、誤った使用ばかりをしてしまいます。
当店は、科学のための医療ではなく、人のための医療をめざしております。
「病気を治療する。」という点については西洋医学も東洋医学も目的は同じですが、人間の生命に対する見方が全く異なり、治療法も水と油ほどの差があります。
治療法の考え方が全く違うのです。
西洋では、人間中心的(自己中心的かも…)であり、東洋では、自然(地球)の一部と捉えて治療します。
中国でも流行っている、中国の西洋医学者の方々が行っている中西結合医療に関しても、科学礼賛の現代では使用方法に西洋医学的(現代科学的)なバイアスを入れるようなところがあり、中国の漢方の達人「老中医」のほとんどは否定的です。
中西結合は、先人達より科学的な自分達が優れているという驕りのようにも見えます。
現代は「漢方薬にも副作用がある。」というのが、当たり前のように語られていますが、本来の正しい伝統漢方的使用方法を行えば、西洋薬のような副作用が出てくることは、ほとんどありません。(特定のアレルギーが出る方が居るようですが、これも本当は伝統漢方などでの体質改善が必要な方です。)
なぜなら、古くから「薬食同源(薬膳、医食同源)」と言われるように、本来の治療は食の中にあり、伝統漢方はそれを強化、応用したものに限りなく近いからです。
一部、細辛のように使用量に注意が必要な生薬はありますが、古くから中国の四川や雲南などの地方では毒性の有名なトリカブト属の塊根の子根である附子でさえ、毒性をとってたくさんの量を鍋料理に入れて日常食として食しています。
現在出ている副作用のほとんどは、治療を施す側の見立ての誤りからきているようです。
伝統漢方の思考回路がわからないと、例えば普通の医薬品での例を挙げると、胃が荒れて痛いというのに、「痛み」というだけで、痛み止めを連想し、胃に負担のある一般的な痛み止めの薬を選び、益々胃の痛みを酷くしたりするような処方を行ったりします。
最近、マスコミ情報で麻黄湯や抑肝散がもてはやされているようですが、伝統漢方理論に合わない使用法による副作用の追加が出る可能性が大変あります。
漢
方は伝統漢方思想を理解できる方に処方をしてもらうべきでしょう。
第二話で、西洋医学と東洋医学では、人間の生命に対しての考え方が違うと言いましたが、治療法も全く考え方が違います。
例えば、細菌による感染で病気になった場合、西洋医学では菌を殺す抗菌剤を使用し菌を全滅させようとします。
しかし、伝統漢方では、細菌を外からやってきた邪と考え、それを殺すのではなく追い出す治療をします。
追い出したあと、邪が入ってきた原因である、自分の体力の低下を回復させます。
巷では、癌や慢性病になると「病気とたたかいます。」といって西洋医学の治療に専念する方がほとんどですが、伝統漢方的思考回路では、たたかうことはしません。
なぜなら、慢性病は自分の体の中で起こっている問題だからです。
例えば、癌などは自分の体の中に正常でない自分の細胞が出てきたのですから、本来は仲間だったはずの自分自身の一部が変わった物です。
これとたたかって勝つと言うのは何か矛盾を感じませんでしょうか?
自分の心とはたたかっても、病とたたかうのは如何なものでしょうか?
其々の治療法の違いを簡単に見ると・・・
西洋医学…菌を殺す。
全滅させる(病気を全滅させる)。
病気とたたかう(病気と戦争する)。
東洋医学…邪を追い出す(出て行ってもらう)。
変化させる(病気も自分の一部と考え正常になってもらう)。
病気とたたかわない(身体の調和をとり病の原因をなくす)。
慢性病は、なんらかの意味があって発病しているのです。
たたかうことは、これを呪い憎むことを意味します。
「人を呪えば(憎めば)墓穴二つ」は「病を呪えば(憎めば)墓穴二つ」かも・・・・・。
易経や、日本武道の真髄として出てくる「神武不殺」は病の治療にも通ずるところがあるのかもしれません。