漢方毒舌小話 其の三「漢方薬には副作用がある?」
現代は「漢方薬にも副作用がある。」というのが、当たり前のように語られていますが、本来の正しい伝統漢方的使用方法を行えば、西洋薬のような副作用が出てくることは、ほとんどありません。(特定のアレルギーが出る方が居るようですが、これも本当は伝統漢方などでの体質改善が必要な方です。)
なぜなら、古くから「薬食同源(薬膳、医食同源)」と言われるように、本来の治療は食の中にあり、伝統漢方はそれを強化、応用したものに限りなく近いからです。
一部、細辛のように使用量に注意が必要な生薬はありますが、古くから中国の四川や雲南などの地方では毒性の有名なトリカブト属の塊根の子根である附子でさえ、毒性をとってたくさんの量を鍋料理に入れて日常食として食しています。
現在出ている副作用のほとんどは、治療を施す側の見立ての誤りからきているようです。
伝統漢方の思考回路がわからないと、例えば普通の医薬品での例を挙げると、胃が荒れて痛いというのに、「痛み」というだけで、痛み止めを連想し、胃に負担のある一般的な痛み止めの薬を選び、益々胃の痛みを酷くしたりするような処方を行ったりします。
最近、マスコミ情報で麻黄湯や抑肝散がもてはやされているようですが、伝統漢方理論に合わない使用法による副作用の追加が出る可能性が大変あります。
漢
方は伝統漢方思想を理解できる方に処方をしてもらうべきでしょう。